三陸トレイル & トレイン

サステナブルな、みちのく潮風トレイルの冒険。

サステナブルな、みちのく潮風トレイルの冒険。

ローカル列車で楽しむ三陸のトレイル

ローカル列車で楽しむ三陸のトレイル

岩手県洋野町から久慈市、そして野田村へ

岩手県洋野町から久慈市、
そして野田村へ

人と人をつなぐトレイル

洋野町と久慈市の間は、約45kmのトレイル。他のトレイル区間と同様、美しい景色と地元の暮らしの営みを垣間見ることができます。

人との出会い、交流にあふれたトレイル。

洋野町では、鮮やかな朱色の「浜の鳥居」などを通過します。はるばる海を渡ってくる神々を迎えるため、また、漁村の安全と繁栄を祈るため、大海原を臨む場所に建てられています。また、金山神社など、八木港を一望できる神社もあります。

久慈市周辺では、小袖海岸にある兜の形をした「兜岩」や、侍浜にある花崗岩の巨大な一枚岩「侍石」など、特徴的な岩石に注目。侍石は、1600年代初頭、初代南部藩主・南部利直が津波被害の調査のために訪れた際、この岩に腰を下ろしたという伝説が伝わっています。

洋野町で海鮮料理店「はまなす亭」を営む庭静子さんは、「結局のところ、ここにいる人たちがトレイルの醍醐味なんです」と話します。「トレイルのあちこちで、面白い人たち(地元の人やハイカー)に出会える、それが魅力です。

久慈市で、今や一人となってしまった昆布を削って50年の朧(おぼろ)昆布職人の四作さん。

彼の技を感じることができるお弁当が、予約制ではあるが食べることができる。そんな歴史と想いを感じるお弁当を食べながら電車で次の場所に移動するのも、またトレイル&トレインの楽しみ。

野田村では、400年の歴史がある伝統的な塩作りをしている風景にも出会える。2011年の津波で1万本ほど流木した赤松を使い環境に優しく、そして地域の人々の丁寧な想いと技に触れることができる。

このようにこのトレイルでは、人との出会い、交流に溢れている。

どんなにITが発達しようと、やはり最後は「人」であり、この風景を思い出に「また来たい」と思ってもらえるトレイルにしてきたいと地域の人は語る。

思いに触れる、人を繋ぐトレイルがそこにはある。