三陸トレイル & トレイン

サステナブルな、みちのく潮風トレイルの冒険。

サステナブルな、みちのく潮風トレイルの冒険。

ローカル列車で楽しむ三陸のトレイル

ローカル列車で楽しむ三陸のトレイル

会いに行く

人と人をつなぐトレイル

人と人を
つなぐトレイル

歩く目的は雄大な景色だけではありません。
「あの人がいるから会いにいく」、そんなトレイルの楽しみ方があってもいいのではないでしょうか。トレイル沿線には、あなたを待っている人たちがたくさんいます。地域の人との交流もトレイルの楽しさの1つです。

INDEX

岩手県洋野町の味

岩手県洋野町「はまなす亭」店主 庭 静子さん

庭静子さん


岩手県洋野町「はまなす亭」店主

洋野町の海沿いに立つレストラン「はまなす亭」店主の庭静子さんは、このホヤ料理の「食の匠」。お店のホヤ料理はもちろん、はまなす亭の名物です。

「”ほや “は『海のだし』と呼んでいます。生でも茹でてもうまみがあり、爽やかでフルーティーな風味が口の中に残ります」と庭さん。「ホヤ初体験の方には、茹でて角切りにしたホヤをご飯に混ぜ、ゴマとシソの葉をトッピングしたホヤご飯がおすすめ。でも私は生が大好きです。フルーティーな後味がとてもいいんですよ」。

7月、8月は三陸のウニが最盛期。獲れたて新鮮なウニ丼は格別です。夏から秋、冬にかけては、ホタテやカキがシーズンイン。どの時期にハイキングをしても、レストランや旅館のメニューには、さまざまな旬の魚介類が食卓を彩ります。

沿岸の料理職人

岩手県久慈市「四作商店」おぼろ昆布職人 四作 雄治さん

四作雄治さん


岩手県久慈市「四作商店」
岩手県で唯一の手削りおぼろ昆布職人

三陸の海藻類は種類豊富で色とりどり、食べ方もいろいろ。久慈市で唯一のおぼろ昆布職人、四作雄治さんが作るのは、北三陸産天然真昆布を極薄に削った、口溶けのよいおぼろ昆布。おにぎりを包む、味噌汁にとろりと溶かして、刺身と一緒に食べるなど、さまざまな食べ方をおすすめしてくれます。

岩手県野田村「のだ塩工房」工房長 野竹 長吉さん

野竹 長吉さん


岩手県野田村「のだ塩工房」工房長

野田村の高台に立つ「国民宿舎えぼし荘」敷地内に再建された「のだ塩工房」。北三陸では江戸時代から塩づくりが盛んで、牛の背に塩を積んで内陸部に運んでいた歴史があります。塩の専売制に伴い一時は廃れた塩づくりを、地元の歴史の再発見にと復活させました。のだ塩は、野田港から汲み上げた海水を鉄鍋でじっくりと煮詰める「薪窯直煮製法」という昔ながらの製法で作られています。

のだ塩の工程を自分で見てみたいという方は、簡単な工場見学と塩づくりのワークショップに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。海岸沿いの食のイベントでは、四作雄治さんのおぼろ昆布削りの実演を見かけることもあるかも。トレイル中にホヤ料理を食べたくなったら、水を補給したくなったらぜひ、庭さんファミリーが迎えてくれる「はまなす庭」に立ち寄ってみては。

普代村の味

岩手県普代村「浜の産直きらうみ」合砂(あいさ)時雄さん、ルリ子さんご夫妻

合砂(あいさ)時雄さん、ルリ子さんご夫妻


岩手県普代村「浜の産直きらうみ」

普代村のトレイル沿いにあり、風光明媚な普代浜のそばにある「浜の産直きらうみ」。この産直を切り盛りするのは、合砂(あいさ)時雄さん、ルリ子さんご夫妻です。ここは地元の人々が気軽に集う場所、また旅人にとっては、地元の食文化を楽しめるスポット。朝獲れの魚や浜焼きなど、普代の海を満喫できます。

「小さな村ですが、旅人においしいものをたくさん食べてもらうことで、ハイカーに普代を思い出してもらいたいですね」とルリ子さん。「「きらうみ 」では、ご主人自慢の魚をはじめ、塩ウニやワカメの瓶詰など地域の特産品を販売しています。」

北三陸の漁師として3代目、40年近く漁師を営んできた時雄さんは、「三陸海岸北部には、四季折々の旬の食材がたくさんあるんですよ」と話します。「この天然の砂浜を歩いたハイカーの皆さんが、『普代の海は青くてきれいだな、本当に”きらうみ”だな』と記憶に残ってくれたら嬉しいですね。」