三陸トレイル & トレイン

サステナブルな、みちのく潮風トレイルの冒険。 

サステナブルな、みちのく潮風トレイルの冒険。 

ローカル列車で楽しむ三陸のトレイル
ローカル列車で楽しむ三陸のトレイル

岩手県普代村から田野畑村へ

人と人をつなぐトレイル

普代村や田野畑村の26kmのコースには、地元の市場、漁港、断崖絶壁の景色、砂浜、木道、親しみやすい宿など、「みちのく潮風トレイル」の魅力が凝縮されています。

ネダリ浜からくろさき荘へ

普代浜からほど近い場所にも、美しい自然が広がっています。新しくできた堤防や水門を横目に幹線道路を進むと、断崖絶壁に打ち寄せる波を間近に見ながら歩く、海に抱かれたネダリ浜と呼ばれる場所に到着します。ここでは海の香りを感じ、音を聞き、吸い込むことができます。上空をウミネコやトンビが飛び交います。海を見渡せば、水平線に浮かぶ漁船を目にすることでしょう。

手掘りのトンネルや梯子の上り下り、波打ち際の砂浜など、普通の海岸沿いのハイキングとは一味違う、アドベンチャートレイルが続きます。

短く急な崖を登った先にあるくろさき荘では、広大な海岸の景色を眺めながら、旬の魚介類を使った夕食や朝食、そしてハイキングの後に最適なお風呂を楽しむことができます。

"海のアルプス "での体験学習

くろさき荘から、みちのく潮風トレイルの雰囲気が一変します。アップダウンが続く、樹木の茂ったトレイルを抜けると、次のトレイルのハイライト、田野畑村のビューポイント「北山崎」につながります。高さ200mのダイナミックな断崖は「海のアルプス」と呼ばれ、(公財)日本交通公社の全国観光資源評価「自然資源・海岸の部」で、国内では唯一、最高ランクの特Aに格付けされた景勝地です。

北山崎のコースでも、風景と同様、地元の人との交流や体験を楽しみたいもの。机浜漁港には、2011年の津波の後に再建された番屋があり、漁師の作業小屋としてだけでなく、地元の人たちによる各種ワークショップも開催されています。

「ここでは、塩づくり体験、ダイビング体験、サッパ船乗船などのほか、地元の漁業や漁師の暮らしについて、地元の人から話を聞くこともできます」と話すのは、「NPO法人体験村・たのはたネットワーク」を主宰する楠田卓郎さん。「また、料理教室もあり、その日に獲れた魚を刺身や焼き魚、煮付けにして、地元の漬物や海藻料理と一緒に食べる方法を、地元の人が教えてくれます」

小さなサッパ船に乗れば、荒々しい海岸線を違った角度から見ることができます。また、明戸海岸や近くのホテル羅賀荘で降ろしてもらうことも可能です。明戸海岸には、津波の被害を受けた防潮堤の一部が記念碑として残されています。